特集について
2022.08.16
伊豆食べる通信2022年7月号「下田ブルー」
下田市柿崎。温暖な気候、美味しい魚介、透き通る蒼い海が魅力の下田へ移住し、自然養鶏にチャレンジしている稲田さん夫妻が愛情込めて育てるアローカナの卵「下田ブルー」。
二人の夢だったカフェの経営。そのカフェで使用する卵を育てるために飼い始めたアローカナ。放し飼いで育てていたところ、その可愛さに魅了されたのが本格的に自然養鶏を始めるきっかけでした。約600羽になった今も、当初と変わらず1000坪の土地に放し飼いでのびのびと育てています。
地元で獲れたサバや海藻類・お寿司屋さんから出たアラを8時間ほどじっくり煮込んだもの・御殿場コシヒカリの玄米など、聞くだけで羨ましくなるような素晴らしい食材たち。そこに牡蠣殻を焼いて砕いたものや米ぬか・炭酸カルシウム・発酵腐葉土・椎茸菌床などを混ぜ合わせて2~3日発酵させています。仕上げに発酵竹パウダーを混ぜ合わせたら出来上がりとかなりのこだわりがあります。
特に下田の海で獲れた魚や海藻なども餌に含んでいることから、オメガ3と呼ばれる不飽和脂肪酸が普通の卵の4倍含まれているのが特徴です。
そして、私たちには区別がつかないのですが、ご夫妻はしっかり各個体を把握してます。約600羽いる鶏たち一羽一羽の様子をしっかり見極めて声をかけるお二人の目はとてもやさしく、我が子を見つめるような眼差しからは確かな愛情があふれ出ています。養鶏場到着時に感じた鶏たちの穏やかさは、全てこのお二人の愛情に守られているという安心感と徹底的にストレスを排除された伸びやかな飼育環境に由来するのです。
下田の海と山の幸を配合したこだわりのエサ
発酵し完成した餌。ほんのり温かい。
可愛いヒヨコ達
平飼いでのびのびと育つ鶏たち
産気づくと自ら産卵箱に自ら入り、卵を産む
幸せの青い卵
下田ブルーを購入したい
ご協力:farm1987
「人も鶏も味も、みんな優しい」下田ブルー。今回、farm1987の稲田さんご夫妻にご協力いただき、取材させていただきました。
夢のカフェの運営のために始めた自然養鶏。それがいまでは350羽に増え、鶏たちの楽園を作るために楽しんで取り組まれています。
是非、お二人の愛情をいっぱいに受けた「下田ブルー」をご家庭でも楽しんでみてください。
獲れたての卵をお届けいたします。
【こちらのサイトから下田ブルーを購入できます。】
WEB:https://farm-1987.com/
下田ブルーを下田でいただく
スペイン料理 MINORIKAWA
伊豆急行下田駅より徒歩2分にあるスペイン料理MINORIKAWAさん。
シェフの御法川さんが厳選したワインと地元の食材を使い、素材の良さを十分に引き出したスペイン料理は、観光客にも地元住民にも大人気のお店。
「下田ブルーはまず安全であること。そして、澄んだキレイな味がすること。濃厚な卵のように強い主張があるわけではなく、他の食材との相性も良い」と御法川さん。
「富士の特大マッシュルームと下田ブルー」はキノコと卵の相性が抜群。それぞれが美味しいけど、かけ合わせると美味しさが何倍にもなるのがMINORIKAWAマジック。お皿に残った卵とキノコの出汁までパンで拭き取りキレイに食べたい逸品だ。
FermenCo.
2021年6月、東京より移住してきたオーナーの佐々木さんご夫妻がオープンしたサワードウピッツァとナチュラルワイン専門店のFermenCo.さん。店舗は入田浜にあり、目の前は白い砂浜と青い海という最高のロケーション。
ナポリから石窯が届いたら、下田ブルーの美味しさを活かしたピッツァを作りたいと思い、満を持して完成させた「下田ブルーのビスマルクピッツァ」。
佐々木さんが独自の哲学でブレンドした国産小麦を、自家製の自然酵母サワードウで発酵させた生地は低糖質で軽くふっくらと仕上がり、マッシュルームと下田ブルーの優しい味わいが一番人気となっている。
電話:0558-36-3643
住所:静岡県下田市吉佐美348−37
https://www.instagram.com/fermenco.pizza/
営業時間
平日11:00~14:30
土日11:00~14:30、17:00~20:30
※7月~9月の夏期は営業時間に変更あり。要問い合わせ。
定休日:月曜、火曜定休日