特集について

2021.08.01

伊豆食べる通信2021年7月号「しらす」

伊豆食べる通信2021年7月号「しらす」

伝統の小型船の二艘曳きで獲れる沼津市静浦の「しらす」。

沼津市静浦地区は、駿河湾の最東端に位置し、陸から一気に水深が深くなり、「洞(ほら)」と呼ばれる小さな湾が多くある独特の地形をしている。
それが故、静浦のしらす漁は、漁師が1、2名乗り込むくらいの小型船を使用した「二艘曳き」と呼ばれる漁法で行われる。洞の中でも小回りが利きくので、この地域の海を熟知した最適な船のサイズと言える。2艘は1本のロープで繋がれており、ぴったりと並走する形で走り出す。魚群探知機と長年の知識を駆使して、蛇行しながら、どの方向から網を引っ張れば、効率よくしらすが獲れるのか、ベストなポジションを探っていくのだ。
この「二艘引き」は、コンビを組む二人の息が合っていないと成り立たない漁法だ。ロープを繋いで並走し、蛇行している時も、それぞれがお互いの船を操縦している。どちらか1艘の操縦で2艘とも走行していると勘違いしてしまうほどの操舵技術で、2艘はぶつかることもなく進んでいく。

他の産地に比べ、水深40~50mと深いところにいるしらすをでとれる静浦のしらすは、水温が低く水圧が高いところにいるため身が締まっているのが特徴。
そして、漁場が近いため、獲ってから1時間以内で釜揚げにして供給できる鮮度が最大の売りとなるの
漁場と漁港が近いので、獲れたばかりのしらすを買い取り、漁港内の加工場で釜揚げにしてパック詰めするまで、最短で1時間以内で行うことができる。この圧倒的な鮮度の違いは、大きな武器と言える。高温で大量に茹で上げられる釜揚げしらすは、まさに絶品。味付けは、塩としらすからでる出汁だけであるが、旨みがしらすに凝縮されている。静浦ではカタクチイワシが中心となるので、真っ白で美しい仕上がりとなる。ふわふわの中にもプリっとした食感を楽しめ、しらすそのものの品質の良さが伝わる逸品なのだ。

お世話になった漁師の皆様

息の合った「二艘曳き」

しらすを逃さないためかなり細かい目のしらす網

獲れたばかりのしらす

大きな竈でしらすを一気に茹でる。

静浦の美味しい、「釜揚げしらす」

静浦のしらすを購入したい

ご協力:静浦漁協直売所

朝一番に市場に水揚げされた新鮮なしらすをその場で釜揚げした静浦のしらすを購入できる唯一のお店です。
最新の技術で急速冷凍しているので、美味しさ鮮度はそのまま。

漁獲高によって商品が欠品している時期があったり、期間限定で「生しらす」も購入できたりします。お問い合わせいただくのが良いかと思います。

しらすのほかにも、漁港で手作りした沼津の名産「ひもの」も販売しています。アジ、サバ、タチウオなどありますので、沼津の味をご一緒にお楽しみください。贈答用にも大人気となっています。地方発送もしておりますので、是非ご利用ください。

【静浦漁協直売所

住所:〒410-0104 静岡県沼津市獅子浜243-1
電話:055(931)3010
FAX:055(932)0043
営業時間:平日8:30~16;30

 伊豆食べる通信運営事務局

株式会社アーティスティックス
〒410-0056
静岡県沼津市高島町15-5
ぬましんCOMPASS 1F
(JR沼津駅から徒歩 3 分)

ポケマル/ポケットマルシェ