特集について
2018.02.01
伊豆食べる通信2018年1月号「大喜米」特集
伊豆半島の最南端に位置する南伊豆町。日本の快水浴場100選にも選ばれた弓ヶ浜をはじめヒリゾ浜や石廊崎など名勝地が有名です。海の幸も豊富ですし、地熱を利用した温泉メロンなど様々な農産物が育まれています。その南伊豆町に15年前に移り住み、地域の人と協力しながら無農薬、無肥料栽培にチャレンジしている農業家、中村大軌さんが作るお米「大喜米」を特集いたしました。
中村さんと初めて会ったのが、約3年前。多くの生産者が集まった「食べ物」のイベントでした。その他の業者さんが、テーブルやテントを用意する中、中村さんは羽釜としゃもじだけを持って参加されていました。今と変わらぬ純朴な姿で、地べたに座り、炊き立てのご飯を手を真っ赤にしながら握っている姿がとても印象的でした。そして彼の握ってくれたおにぎりは、噛めば噛むほど甘みが出て、優しさ温かみが伝わってきてとても美味しかったです。伊豆食べる通信が始まったときから、いつかは特集したいと思っていたのがとうとう実現できました。
自然を守りたい。そう心に決め、お米と向き合う大喜米は、無農薬、無肥料での栽培をチャレンジして10年目となります。豊かな田畑を作るには、豊かな山があること。だから中村さんは、山の手入れにも勤しんでいます。今回同梱した商品の中に、木のコースターがあったのですが、そのコースターは実際に伐採した木から作られたもので、豊かな山を育てる彼からのメッセージでした。
お米にとって天敵は何ですか?
そう質問したところ、すぐに帰ってきた答えは、「人間かな。」でした。害虫と思ってたので意外な答えだったのですが、害虫は土が変われば寄り付かなくなるそうです。 その点人間がもたらす薬などは長年育ててきた土をいっぺんに変化させてしまうので、それに影響されお米の味も変化してしまうそうです。
「あっ、やっぱりイノシシ(笑)」
そう笑いながら言い直しました。なぜなら中村さんの周りには、彼に想いに、彼の人柄に魅了され協力してくる地域の人がたくさんいるから。
年々美味しくなる大喜米。来年も、再来年も、こらからずっと、大喜米の進歩が楽しみでしかたありません。
ワークショップ参加者全員で、三島神社での神事。今年の収穫の感謝を神様に伝える。
ワークショップ初の海外から参加者。マレーシアから日本の稲刈りを体験。
たわわに実り、黄金色に輝く今年の大喜米。
収穫した時が一番の喜びを感じると中村大軌さん。大喜米を持って満面の笑みがこぼれます。
羽釜で炊いた大喜米。みんなで稲刈りした後に、楽しく食べる大喜米は最高の一言。
これまで特集した西伊豆の鰹節、天城のわさび、そして大喜米。これぞ、わさび丼ならぬ伊豆食べる通信丼。
大喜米を伊豆で食べる。
Organic Cafe M2
地元で獲れた旬の野菜を使い地産地消をコンセプトのお料理が大人気のOrganic Cafe M2さん。オーガニックにこだわったメニューは、肉類、乳製品、小麦粉、白砂糖不使用。
ここで提供されるご飯こそが「大喜米」。少し茶色っぽく見えるのは玄米のまま大喜米を、その日使う分だけ毎日3分月で精米し、大喜米と相性ばっちりの伊東市赤沢のの水で土鍋で炊いている。
ビタミン、ミネラルなど栄養満点でお客様にも大好評。ぜひ、現地にて食べてみてください。
〒413-0233 静岡県伊東市赤沢24-2
TEL:090-9173-708
営業時間:11:30~16:00
定休日:火曜日、水曜日
https://www.facebook.com/OrganicCafeM2/
大喜米を取り寄せてみたい方
中村大軌さんが作った大喜米やそのほかのお米を食べてみたい方は、南伊豆米店にお問合せください。
生産量が天候などに左右されますので、発送時期やお支払い方法など直接お話しください。
その際「伊豆食べる通信を読みました。」と言っていただれば幸いです。