伊豆食べる通信 2023年10月号

「深海魚」

首都圏から近く、新鮮な魚介類を求めて多くの観光客が訪れる沼津市。その沼津市の最南端であり、西伊豆エリアに位置するのが、沼津市戸田である。昨今の深海魚ブームもあり、「深海魚の聖地」として、名前を聞いたことがある人も多いのではないか。大正時代から始まったとされる深海魚漁は、世界最大のカニ「タカアシガニ」など多くの恵みをもたらし、戸田の人たちの暮らしを支えてきた。

深海魚漁は深海トロール漁で行われる。片側1600m、両側あわせて3000m以上の長さのロープの先に袋状の網をつけ、深い海の底を引くようにして漁獲する漁で、網入れから巻き上げまで1回の漁に要する時間は1時間半どかかる。
言葉を選ばずに言うと「一網打尽」で豪快な漁かと思いきや、駿河湾の海底を熟知した上で、深海の網の状態を想像し、自然条件に対して臨機応変に対応していくことが求められる繊細な漁であった。

漁船「日の出丸」の漁師大村真史さんと、山竹商店で深海魚の販売担当をしている佐藤綾野さん二人の深海魚漁に対する熱意は、「深海魚の町『戸田』の看板を守っていきたい」という想いの上で成り立っている。年々、戸田に住む人口も減少し、深海魚漁に携わる人も高齢化し、その数を減らしているが、深海魚漁でしっかりと稼いでいける土台が作れれば、他の地域には真似のできない深海魚に携わる働き手を増やせるのではないかと奮闘している。

深海魚を購入したい

ご協力:山竹商店

今回取材した日之出丸が獲っててきた深海魚を旅館や食堂に卸しています。たくさんの人に自ら水揚げした深海魚の魅力を伝えるべく、実店舗やECサイトで販売してます。
家で深海魚を食べたいなと思った方は、是非ECサイトをご利用ください。
深海魚の美味しい食べ方もブログやInstagramで発信しているので、是非ご覧ください。

〒410-3402 静岡県沼津市戸田523−2
電話: 0558-94-2016
ポケマル:山竹商店 山田勝美
Instagram:https://www.instagram.com/ayano0175/

深海魚を戸田で食べる

ご協力:魚重食堂

戸田峠からまっすぐ海に向かい県道17号線にぶつかったすぐ右手にある「魚重食堂」さん。
長年、深海魚料理を提供していた店舗を引き継ぎ、5年半前に店主となったのは地元戸田出身の柴崎みずほさん。
ここの魅力は「一期一会」。
新鮮で美味しいお魚をお客様に提供するため、冷凍したものは使わないそうです。
同じメニューでも調理される魚は日ごとに異なるため、店内やメニューに料理の写真がありません。
それ故に、お客様はお店に足を運んだ時に、何が食べられるのかという楽しみがあるのです。

魚重食堂
〒410-3402 静岡県沼津市戸田303-5
電話:0558-94-2381
Instagram:https://www.instagram.com/shinkaigyo_uoshige/